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目ぐらし ruminating | 2013 |


目ぐらし
2013.11
インスタレーション(旧竹内邸・常懐荘)
オーガンジー・糸・ピン針・スパンコール・光 他

再び常懐荘で展示をさせていただけることになって案内されたのは、二階の日当りが良く明るい南向きの和室だった。常懐荘では邸内のどこにいても窓へ目を遣りさえすれば天気の様子、季節や時間の位置を察することができるのだが、そのうつり変わりの様は畳の目を数えるようで、わずかで俄にはわかりにくい。邸内で暮らしていたら感じるであろう時間の流れや目線になりつつ、邸内に施された装飾のモチーフや本展示を行う秋の草木からイメージを膨らませた。時間の経過や天気によって障子越しに入る日の光が弱くなると、床の間へ向かって照明で照らされた蝶の影が壁にゆらゆらと映り、日暮れに向かうにつれてくっきり形を現す。